個人の自由な選択が可能になる!電力自由化の本当の理由
電力自由化で何が変わったのか
安全性と安さの追求
以前と比較して、電力自由化によって変化したことは何なのでしょうか。まず、それまでに存在していた電力会社の数が圧倒的に増えました。電力自由化が認められるまでは、国家が定めたわずか10社の中から電力会社を選択しなくてはならなかったので、消費者には電気代の節約を会社によって考える権利すら存在していなかったのです。
電気代の節約と言えば電気そのものを利用しないことが日本では当たり前の考えになっていますが、海外ではより安いプランを提供している会社を選択することで、それぞれの家庭でムリな電気の節約をしなくても済むようになっています。日本でも電力自由化によってそのような道筋ができたと言えるでしょう。また、従来までと比較して電力に関する安全性が向上したとも言えます。
これは、国家が定めた安全性の基準が高かったことが電力自由化を先延ばしにしてきた大きな理由だったからです。電力を誰でも自由に販売できると考えると、その電力の管理をしっかりと行わないとその電力会社を選択した消費者のリスクが高くなってしまいます。そこで、こうしたリスク管理に伴う条件としてそれぞれの会社に小売電気事業者の登録やいざというときのための電力の供給義務を会社や地方自治体に課しました。
こうしておけば、契約だけを済ませて後からお金だけを要求するような悪徳な業者を撲滅することも可能になります。これらのことから、電力自由化で参入してくる会社が従来と比較しても安全性や安さを備えた優良な会社であることがわかるでしょう。
個人の電力サービスは昔からあった
電力自由化というのは、言葉だけを見ると新しく始められた自由なサービスのように見えますが実はそうではありません。上記でもある通りそもそも電力自由化が先延ばしにされていたのは、参入する企業の安全性の基準を満たすために準備の期間が必要だったからです。事実、消費者が電力を個人の権限で購入して好きに蓄電する行為は昔から認められていました。
例えば、一般家庭に導入されている太陽光発電は電力自由化によって導入されたサービスではありませんし、自家発電によって電力会社に対して個人が電力を提供する行為も禁止されていません。ただ、法人が大々的にそれをすることを従来までは禁止していたわけです。当然ですが、自家発電をするにしてもソーラーパネルを導入するには相当な費用が必要になります。
普通の生活をしている中で住宅ローンを支払うのと同時にソーラーパネルの費用も支払っていたのでは通常の家庭ではどうしても資金が足らなくなります。そのため、新しい企業が参入して誰でも自由に安い料金プランを利用することができるようにしたのが電力自由化なのです。そのため、個人の消費者からすれば電力自由化は電力に関する選択肢が広がった非常に魅力的なサービスであると言えます。
住環境で電力会社を選択しよう
電力会社を選択する際には、住環境によって使いやすい電力会社を選択することがとても重要です。例えば、一戸建ての住宅ではなく共同タイプのマンションで暮らしている場合には、そのマンション全体で特定の電力会社しか利用することができないようになっているケースもあります。マンションは建築基準法上の問題で、構造物の中に必ず法律的にやっておかなくてはならない処置が存在します。
耐震構造や配管の問題で特定の会社から電力を供給しにくい構造になっていることが多く、これは特に高級マンションに多いです。そのため、この場合には選択する会社が限定的になってその中で優良なサービスを選ばなくてはいけません。また、電力はそれぞれの周辺機器や付帯設備との相性の問題もあります。
多くの住宅やマンションではガスを利用していますが、例えばガスと一体になっている電力会社も存在しますので、この場合はガスと電力を切り離して考えるのではなく一緒に考えた方がプラン的にも安くなる場合がほとんどです。実際に、電力自由化になってから事業に参戦するガス会社が増えていますので一体化のサービスは安さの面でも理に適っていると言えるでしょう。
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